鍋、キャセロールを使った美味しいご飯の炊き方

海外の食事も美味しくて楽しいですが、炊き立てのご飯が恋しくなるのは日本人にとって自然なことです。
しかし、海外では炊飯器が手に入らなかったり、日本から持ち込むほどでもなかったり、持ち込みできなかったりすることがあります。そんなときは鍋を使ってご飯を炊くのがおすすめです。

我が家では、海外仕様の炊飯器を使っていましたが、10年目で壊れました。その炊飯器はサイズが大きく場所を取っていたうえ、使うたびに出したりしまったり、部品を外して掃除したりと手間がかかっていました。
前々から鍋で炊ければもっと手軽だなと思っていたのです。

炊飯器が壊れたのをきっかけに鍋で炊飯を始め、1~2回の微調整で美味しく炊けるようになりました。

鍋やキャセロールで美味しいご飯を炊く方法

画像の鍋もキャセロールもノンブランドです。
鍋なんて、旦那が結婚前から使っている18年物です笑。

鍋は少し厚めで丈夫なタイプです。
キャセロールのサイズは20cmです。

まず、米を研ぎます。
画像では、計量カップで600mlの米を測りました。米研ぎには、日本の100均で買ってきた米研ぎボールが便利です。

鍋で炊飯1
キャセロールで炊飯

もう常識ですが、大切なポイントは、最初の1~2回は水を入れてざっとかき混ぜたら、すぐに水を捨てることです(約10秒程度)。

2回目の水を捨てたあと、鍋の中で米を軽くかき混ぜます。
その後、水を入れて軽くかき混ぜて濁った水を捨てます。

そして「水を入れて軽くかき混ぜる」作業をあと2~3回繰り返せば十分です。
今の米は改良されているので、手のひらでギュッと強く押して研ぐ必要はないそうです。

最初の水を入れたまま放置したり、もたもたしていると「ぬか」臭いご飯になってしまいます。
手早く研ぐことで、すっきりしてつやのある美味しいご飯が炊けます。

洗い終わって水を捨てたら、600mlの水を入れます。
鍋でもキャセロールでも、米と水の分量は「1:1」で美味しく炊けます。

ネットのレシピでは米と水の分量が「1:2」や「1:1.25」などさまざまですが、同量の「1:1」なので覚えやすいですよね?

(追記:スマートクッカー(電気圧力鍋)でも「1:1」で美味しく炊けます。)

鍋で炊飯2
キャセロールで炊飯2

そして、米に水を吸収させるため、そのまま30分以上置きます。これもよく言われていますが、夏は30分以上、冬は1時間以上置くのがおすすめです。スマートクッカーで炊く場合は30分以下でも大丈夫です。

30分以上たったら炊き始めます。

1. 鍋を中火にかけます。

我が家のガスコンロは、

・大サイズ×1
・中サイズ×2
・小サイズ×1

の4つあります。

それぞれ、

・大サイズ×1
・中サイズ×2 →キャセロール用
・小サイズ×1 →鍋用

と使い分けています。
なぜかというと、鍋とキャセロールでは直径が違うからです。

鍋はキャセロールよりも一回り小さく、鍋底全体に均等に火を行き渡らせるために、コンロのサイズを変える必要があります。

鍋で炊飯3
キャセロールで炊飯3

コンロのサイズが合っていないと、生煮えになったり焦げついたりする可能性があります。

コンロのサイズは違いますが、調理時間はどちらも同じです。

鍋を中火にかけると、約9~10分でふつふつと沸騰してきます。
沸騰するまでは気をつけて見ておく必要があります。
(タイマーを8分くらいにセットしておいてもいいと思います)

2. 弱火にする

ふつふつと沸騰し始めたら、弱火にします。

弱火にしたら、タイマーを「12分」にセットします。

ここからは、出来上がるまで蓋を開けてはいけません。
なぜなら、スチーム(蒸気)がご飯を美味しくする手助けをするからです。

ここまできたら、もう簡単です。
美味しいご飯を炊けたも同然です笑。

タイマーが「12分」を知らせたら、火を止めます。
このときもまだ蓋を開けません。

「はじめちょろちょろ中ぱっぱ 赤子泣いても蓋取るな」は、日本でよく伝わるご飯の炊き方の心得ですが、蓋は開けないほうがよいです。

さらにタイマーを「10分」セット

さらにタイマーを「10分」にセットします。
「蒸らし」を行うわけですね。

タイマーが終了を知らせたら、出来上がりです。

そのときに蓋を開けても大丈夫です。
しゃもじで底からふっくらと混ぜます。

写真のように炊き上がっていれば成功です。

鍋で炊飯4
キャセロールで炊飯4

均一に炊き上がり、お米に透明感があり、つやつやでふっくら、粒立っていれば成功です。鍋でもキャセロールでも、ご飯の表面にポコポコと穴が開いた状態で炊き上がります。これは「蟹の穴」と呼ばれる状態で、美味しく炊けているサインです。

そして、もちろん炊き立ての美味しいご飯の香りがします。
鍋底のご飯が焦げた「お焦げ」が好きな方もいますが、この炊き方・分量ではご飯が焦げることはあまりありません。

こびりつかないので、底の部分のご飯まできれいに食べることができますし、鍋を洗うのも簡単です。

もし、最初の「沸騰する瞬間」を見逃してしまい、鍋の中がボコボコ煮えてしまった場合は、たとえば3分ほど見逃したら、その3分を「弱火の12分」から減らしてみてください。
一度、3分程度見逃したことはありますが、それ以上長く見逃したことはないので、その場合はどうすればよいかはちょっとわかりません。

現在はStaub(ストウブ)のキャセロールを使って炊いていますが、ブランドに関係なく美味しく炊けます。

炊き込みご飯、すし飯、赤飯も同じ方法で作れます。残ったご飯はレンジで温め直しても、チャーハンにしても美味しいですよ。

おわりに

「土鍋で炊くと美味しい」と聞いて、炊飯用の土鍋も使ったことがありますが、鍋やキャセロールのほうが扱いやすくて気に入っています。

何かの雑誌で「STAUB(ストウブ)」で美味しそうにご飯が炊き上がっている写真を見たのがきっかけで、ストウブを購入しました。でも、キャセロールならどれでも美味しく炊けると思います。ストウブでも、ルクルーゼでも、セインズベリーズやM&Sのものでも。

鍋で炊飯ができるようになると、自宅でも、セルフケータリングでも、キャンプでも、お米と鍋と水さえあればご飯が食べられるので、とても心強いです。
スマホはいつも持ち歩いていますし、タイマーもありますしね笑。

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