知っておきたい!イギリスのチーズの種類

2023年5月6日

イギリスのスーパーの食品売り場を眺めれば分かるのですが、チーズの種類がとても多いです。
イギリスでは800種類弱ぐらいのチーズが生産されています。
これは、フランスの400種類をゆうに超えています。

イギリス中のほとんどの家庭が何かしらのチーズを購入しているという調査結果も出ており、まさにチーズはイギリスの食卓を支える必需品です。
1人当たり年間で10キロも消費しているそうです。

もしあなたがチーズがお好きなら、イギリスでいろいろな種類を試してみるのがおすすめです。
特にクリスマスシーズンになると、チーズのセット(チーズ、チーズナイフ、チーズボードなどがセットになっている)が風物詩です。

イギリス内のスーパーでは、フランス、イタリア、スペインといった近隣国のチーズも多く並んでいます。

イギリスで一般的なチーズの種類をご紹介します。

 

知っておきたい!イギリスのチーズの種類

一部の製品は「PDO(Protected Designation of Origin)」で保護されており、その地域で伝統的な製法を用いて作られる必要があります。

 

1. チェダー(Cheddar)


イギリスでチーズと言えばまず「チェダー」を思い浮かべる人が多いはず。
イギリス家庭が購入するチーズの半分はチェダーだそうです。

チェダーには成熟度によって「Mild」「Midium」「Mature」といった強度にわかれています。
どの強度も食べやすく、たいていの料理に合います。
ピザにのせたり、細かくおろしてパスタにふりかけたり、パイ、トースト、ジャケットポテトと合わせても美味しいです。

「Pilgrims Choice」や「Cathedral City」といったブランドがありますが、スーパーのブランドで十分に美味しいです。
また、林檎の木のチップでスモーク(燻製)した「アップルウッド(Applewood)」も美味しいです。

イギリス南部のチェダー地方では、チェダーチーズ工場のツアーに参加することができます。

 

2. ブルーチーズ


アオカビの入ったチーズ。
ブルーチーズも種類が多く、牛乳だけでなく、山羊乳や羊乳で作られたものがあります。

サラダのトッピングにしたり、クラッカーにのせたり、スープにしたりと多くのメニューに使われています。

「Blue stilton」や「Stichelton」は得に有名です。
「Shropshire Blue」「Wensleydale」「Oxford Blue」のように「地名+Blue」のようなネーミングで各地で生産されており、色味は白や黄色のようにさまざまです。

 

3. ウェンズリーデール(Wensleydale)


チェダーのような味わいにほんのり酸味が加わったチーズ。
ボロボロとした食感です。
「Wensleydale Blue」のようなブルーチーズもあります。

 

4. チェシャ―(Cheshire)

(画像:ウィキペディアより)

しっとり・しっかりした食感が特徴。
その多くは白っぽいチーズですが、赤っぽいカラーチーズ、ブルーチーズタイプもあります。

 

5. ランカシャー(Lancashire)

クリーミーなタイプ、成熟したタイプ、ボロボロした食感タイプがあります。
ランカシャー地方発祥のお菓子である「Eccles cakes」や「Chorley cakes」と一緒に食べるのが慣例とされています。

 

6. レッドレスター(Red Leicester)

オレンジ色に着色されたチーズ。

 

7. ダブル・グロースター(Double Gloucester)

グロースター地方での伝統的な製法で作られるセミハードタイプのチーズ。
同地方で飼育されているグロスターシャーの牛の牛乳を使用しています。
「シングルグロスター」と「ダブルグロスター」の2種類があります。

 

8. カマンベール(Camembert)、ブリー(Brie)

イギリス国内でもカマンベールやブリーのようなチーズが生産されています。
日本ではカマンベールがよく知られていますが、イギリスのスーパーではブリーの方を比較的多く取り扱っている印象です。

コーンウォール地方で作られる「コーニッシュ・ブリー(Cornish Brie)がよく知られています。

 

おわりに

我が家でもチェダーチーズはいつも冷蔵庫に常備しています。
大きなブロックで購入して、パスタ、グラタン、ハンバーグなどあらゆるものに使っています。