知っておきたい!イギリスのチーズの種類
イギリスのスーパーの食品売り場を眺めれば分かるのですが、チーズの種類がとても多いです。
イギリスでは800種類弱ぐらいのチーズが生産されています。
これは、フランスの400種類をゆうに超えています。
イギリス中のほとんどの家庭が何かしらのチーズを購入しているという調査結果も出ており、まさにチーズはイギリスの食卓を支える必需品です。
1人当たり年間で10キロも消費しているそうです。
もしあなたがチーズがお好きなら、イギリスでいろいろな種類を試してみるのがおすすめです。
特にクリスマスシーズンになると、チーズのセット(チーズ、チーズナイフ、チーズボードなどがセットになっている)が風物詩です。
イギリス内のスーパーでは、フランス、イタリア、スペインといった近隣国のチーズも多く並んでいます。
イギリスで一般的なチーズの種類をご紹介します。
知っておきたい!イギリスのチーズの種類
一部の製品は「PDO(Protected Designation of Origin)」で保護されており、その地域で伝統的な製法を用いて作られる必要があります。
1. チェダー(Cheddar)
イギリスでチーズと言えばまず「チェダー」を思い浮かべる人が多いはず。
イギリス家庭が購入するチーズの半分はチェダーだそうです。
チェダーには成熟度によって「Mild」「Midium」「Mature」といった強度にわかれています。
どの強度も食べやすく、たいていの料理に合います。
ピザにのせたり、細かくおろしてパスタにふりかけたり、パイ、トースト、ジャケットポテトと合わせても美味しいです。
「Pilgrims Choice」や「Cathedral City」といったブランドがありますが、スーパーのブランドで十分に美味しいです。
また、林檎の木のチップでスモーク(燻製)した「アップルウッド(Applewood)」も美味しいです。
イギリス南部のチェダー地方では、チェダーチーズ工場のツアーに参加することができます。
2. ブルーチーズ
アオカビの入ったチーズ。
ブルーチーズも種類が多く、牛乳だけでなく、山羊乳や羊乳で作られたものがあります。
サラダのトッピングにしたり、クラッカーにのせたり、スープにしたりと多くのメニューに使われています。
「Blue stilton」や「Stichelton」は得に有名です。
「Shropshire Blue」「Wensleydale」「Oxford Blue」のように「地名+Blue」のようなネーミングで各地で生産されており、色味は白や黄色のようにさまざまです。
3. ウェンズリーデール(Wensleydale)
チェダーのような味わいにほんのり酸味が加わったチーズ。
ボロボロとした食感です。
「Wensleydale Blue」のようなブルーチーズもあります。
4. チェシャ―(Cheshire)
(画像:ウィキペディアより)
しっとり・しっかりした食感が特徴。
その多くは白っぽいチーズですが、赤っぽいカラーチーズ、ブルーチーズタイプもあります。
5. ランカシャー(Lancashire)
クリーミーなタイプ、成熟したタイプ、ボロボロした食感タイプがあります。
ランカシャー地方発祥のお菓子である「Eccles cakes」や「Chorley cakes」と一緒に食べるのが慣例とされています。
6. レッドレスター(Red Leicester)
オレンジ色に着色されたチーズ。
7. ダブル・グロースター(Double Gloucester)
グロースター地方での伝統的な製法で作られるセミハードタイプのチーズ。
同地方で飼育されているグロスターシャーの牛の牛乳を使用しています。
「シングルグロスター」と「ダブルグロスター」の2種類があります。
8. カマンベール(Camembert)、ブリー(Brie)
イギリス国内でもカマンベールやブリーのようなチーズが生産されています。
日本ではカマンベールがよく知られていますが、イギリスのスーパーではブリーの方を比較的多く取り扱っている印象です。
コーンウォール地方で作られる「コーニッシュ・ブリー(Cornish Brie)がよく知られています。
おわりに
我が家でもチェダーチーズはいつも冷蔵庫に常備しています。
大きなブロックで購入して、パスタ、グラタン、ハンバーグなどあらゆるものに使っています。