プールサイド・デイズ(The Way Way Back)のあらすじと感想
毎年、ヨーロッパ線に乗るたびに、面白そうな映画を2~3本観ることにしています。
もともと重たい感じの映画は苦手だし、飛行機に揺られているので、なるべくリラックスして見られるコメディをよく選びます。
「The Way, Way Back」もコメディにジャンル分けされていたので観てみました。
これは「観て良かった!」と感じた映画だったし、もう一度、改めて観たいです。
プールサイド・デイズ(The Way Way Back)のあらすじと感想
14歳というのは、周りのことに敏感に反応して、いろんなことを感じる時期です。
だから、人生の中でも大切な時期といえます。
14歳のダンカン(リアム・ジェームズ:Liam James)の両親は離婚しており、彼は母親(トニ・コレット:Toni Collette) と一緒に暮らしていました。
母親には、すでに新しいパートナー、トレント(スティーブ・カレル:Steve Carell )がいて、彼も離婚経験者。
トレントはダンカンをいつでも乱暴に扱っています。
社交的なトレントに対し、ダンカンは口数も少なく、何をしても消極的、根が暗いやつだと感じている様子。
その日は、トレントの別荘で夏休みを過ごすために、トレントの娘も加えた4人で車で向かっていました。
ティーンエイジャーの頃って、両親と一緒に旅行なんて面倒くさいものですよね。
ダンカンが乗り気ではないことは表情からもうかがえます。
道中、車の移動に飽きたの女子たちは睡眠中。
それをいいことに、トレントがダンカンに意地悪な質問を浴びせます。
「自分を10段階で評価したらいくつだと思う?」
なんて失礼な質問なのでしょう。
ダンカンは「6・・・・ぐらいかな?」と答えます。
失礼なトレントは答えます。
「君は『3』だよ」と。
受け入れたのか、どうでもいいのか、反論しないダンカン。
観ているこちらもちょっとイラっとしますが、これは明らかにトレントがよくない。
トレントの娘のステフもなかなかの失礼娘です。
甘やかされてきたんだろうなぁと容易に想像できるくらいの言動を披露します。
そして、ダンカンの母親はもちろんダンカンの味方。
でも、今は新しいパートナーのトレントに夢中です。
トレントを信じているし、せっかくできた新しいパートナーを失いたくない様子です。
トニ・コレットはこういった役が似合いますね。
いい人なんだけど、ちょっと隙があるというか不安定というか・・・。
別荘にはご近所さんが数組、その中にはダンカンと年が同じくらいのスザンナ(アナソフィア・ロブ:AnnaSophia Robb )がいました。
彼女はステフとは違って分別のあるタイプ。
ダンカンと似たような境遇を持っていたので、二人はお互いに心を開ける話し相手になります。
トレントは何かにつけてダンカンをあごで使うし、自分勝手なステフ、夢見心地の母では居場所がないと感じたダンカンは、女の子用の自転車を見つけて辺りを散策し始めます。
そこで出会ったのがパックマンのゲームで遊んでいたオーウェン(サム・ロックウェル:Sam Rockwell )。
オーウェンは地元のウォーターパーク「Water Wizz」の監視員でした。
ダンカンは別荘に滞在する間、「Water Wizz」で雑用係としてアルバイトをすることになります。
「Water Wizz」の従業員はみんな個性的です。
それがダンカンに居心地の良さをあたえてくれているんですね。
ダンカンは自分の居場所、自分にできること、自分はこれでいいんだ・・・という感触を得ていきます。
ダンカンの母は、他の大人たちと一緒に、ダンカンに特別な注意も払わなくなり、毎晩遅くまで酒を飲むという完全ホリデーモードに突入。
しまいにはマリファナにまで手を出す始末です。
そして、ダンカンはトレントがご近所さんの1人といちゃついているのを目撃します。
少しづつ変わり始めたダンカンは、トレントと対峙します。
しかし、指摘されて悔しくなった大人げないトレントは、
「実は、ダンカンの父親はダンカンとは一緒に住みたくないんだってさ!」
ということを口走ってしまいます。
そんなダンカンの気持ちをがっしり受け止めてくれたのがオーウェンです。
ちゃらんぽらんな風貌のオーウェンですが、心が揺れ動いているとき、どうしようもないときに心を開けるのはこんな人なんですよね。
そして人生の中で大切な人になるんですね。
続きはDVDでご覧ください。
心が温まるし、スカッとした気分を味わえます。
ネットでは、「プールサイド・デイズ2を出してほしい」という声もあります。
これ、賛成です。リリースされるなら観てみたいです。
ちょっと強くなったダンカンにトレントを言い負かしてもらいたいです。
ちょっと疲れ気味の飛行機の中でも十分楽しめました。
ですので、リスニングの題材としてもOKだと思います。
字幕を表示させれば問題ないレベルです。