ヤング≒アダルト (Young Adult)痛々しいシャーリーズ・セロン

2018年11月12日

野沢直子さんのブログでこの「ヤング≒アダルト」が紹介されていたので興味を持ちました。
野沢さんの娘さんが観に行きたいということだったそうです。

とっても美しいシャーリーズ・セロンが演じていたのは「孤独を生みやすい都会の中で大人になりきれなかった女性」だったのかと思います。

理解できないわけではないですが、随所に「イタイ」女性のエッセンスがちりばめられていました。
失笑するというより、哀れみさえ感じました。

37歳で独身女性のメイビス(シャーリーズ・セロン)は、1枚のファックスを受け取ります。
それは、元彼が「パパになりました」という「幸せなお知らせ」。

そこをどんな思考回路がそうさせるのか、メイビスはその元彼を奪い返しに行こうと、故郷に勇んで出かけていきます。

彼女は心の病気を抱えているのでしょうか?
ちょっと「イタ過ぎ」と見受けられるような振る舞いが目立ちます。

例えば、友人と「思われる人」とカフェでお茶をしているメイビス。
「これから元彼に会いに行くの。彼は私を必要としているのよ。」
と力説します。その友人は、
「そんなあるわけないじゃない。あなたは間違っているし、頭がおかしいわよ。」
と諭しているのにも関わらず、
「あたし行かなくちゃ。」
と聞きません。

ストーカーのような勢いなので、背筋がぞっとします。

また、故郷に出かける前日には、出会い系サイトで知り合った男性と一晩をともにします。
でも彼を自宅に残したまま故郷に向かいます。
鍵は?部屋の中の貴重品は?と気になりました。

そして、故郷に入るとホテルでチェックインをします。
どういうわけかチェックインにはパジャマ姿。
彼女のバックは明らかにバスバス動いており、受付でそれを指摘されるのですが、

「犬は車に置いてきたから。」
と、まるで子供のような嘘を平気でつきます。

彼女の食事はジャンクのみ。
一度酒を飲みだすと飲む量をコントロールできず、いつも二日酔い・・・。

それなのに元彼に会うときは、頭の先からつま先まで、メークも服装も全くのパーフェクトな大人になってしまいます。
(もちろん外見だけであって中身はスカスカなのでしょう・・・)

「ヤング≒アダルト (Young Adult)」は孤独を生みやすい都会や、都会でありがちな人間関係、とうの昔にメイビスを諦めた両親、そんなメイビスでも好いていてくれるオタクな男性など、いろいろな要素が織り交ざっているのが逆に現実味を帯びており、ちょっとした恐怖さえ覚えました。

あんなにきれいなんだから、もっと別の人生が歩めたでしょうに。
両親はもっと違った導き方ができたのでは・・・。
と、考えてしまう映画でした。

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「ヤング≒アダルト (Young Adult)」のアマゾンのレビューでは、「共感できる部分もちょっとあり」と書き込んでいる人がいました。
理解できる所もなきにしもあらずですが、個人的には人のフリ見て我が振り直そうと思いましたね笑。

コメディにジャンル分けされていたので観てみましたが、ユーモアとしては結構キツいと感じました。
あの美しいシャーリーズ・セロンも痛々しかったです。

Young Adult(イギリスのアマゾン)