スプリング・ガーデンの恋人のあらすじと感想
コリン・ファース主演の2003年の映画です。
可愛らしい街並みや、美しい大自然に目を奪われてしまったのですが、ロケーション地をチェックしてみると「あれれ?」でした。
でもこんな街なら癒されそうです。
いちど訪れてみたいです。
スプリング・ガーデンの恋人のあらすじ・感想
恋人に振られてしまったコリン(コリン・ファース:Colin Firth)。
イギリスを離れて一人、癒しの旅に出かけます。
彼が降り立ったのはアメリカはヴァーモント州の「Hope」という名の小さな街でした。
コリンがどれだけ落ち込んでいたのかが分かります。
彼は一度も訪れたことのない「Hope(希望)」という街にまさに「希望」を探しにやってきたのですから。
コリンと元恋人のベラ(ミニー・ドライバー)は、20年来の恋人。
それなのに彼女は突然、コリン宛に「別の男性との結婚式の招待状」を送りつけてきたのです。
コリンの職業は画家でした。
街に降り立つと、まず、雑貨屋に入り画材を買い集めます。
イギリスもアメリカもどちらも英語を話す国ですが、やはり文化が多少違います。
消しゴム1つの呼び名が違っているので、1つ1つ確かめながら商品を選ぶ彼。
その小さな街では、そんな客は珍しかったのでしょう。
彼の振る舞いだけでも警戒されるのに、コリンの表情は苦渋の色に満ちているのが明らかです。
旅の疲れと心疲れが重なりフラフラのコリンに、雑貨屋の店主は近くのホテルを紹介します。
ホテルのオーナーはとても個性的なカップル。
苦しんでいるコリンを親身になってもてなしてくれます。
心配したオーナーのジョアニー(メアリー・スティーンバージェン:Mary Steenburgen)は、介護士のマンディ(ヘザー・グラハム:Heather Graham)にヘルプを要請します。
マンディがコリンを訪ねるうちに、コリンの心はだんだんと癒されていきます。
ところがそのマンディ。
セラピーもするぐらいだから分別はあるのですが、酒を飲むとびっくりするぐらいワイルドに。
コリンを助手席に乗せて運転していたはずなのに、駐車をしたらウイスキーのボトルを取りだしてラッパ飲みをはじめます。
保守的なコリンにはそんなマンディのワイルドな要素が必要だったのでしょう。
二人は意気投合し、恋仲になります。
コリンは、街の人たちの肖像画を描くことで気を紛らわし、嫌な思い出を忘れてしまうつもりでいました。
なにせ小さい街ですから、住民が皆コリンに注目をし始めます。
それは、コリンとマンディが街に浮いた話題をもたらしてくれるかもしれないという期待もあったようです。
そんなところに、お約束のようにやって来るのが元恋人。
ヴェラ(ミニー・ドライヴァー:Minnie Driver)は、洗練されていて、ユーモアがあって、ノリがよく、魅力的な女性。
(私はこの方、あまりきれいだとは思わないのですが・・・)
「あの招待状は冗談だった。」
と、コリンを取り戻しに、イギリスからわざわざやってきます。
彼女はかなりの自信家でもあるので、コリンが「イギリスに帰ってくれ」と頼んでも聞きません。
それどころか、
「マンディはただの田舎者でしょう?私たちの関係は教養深くてとても洗練されていたわよね・・・」
と、コリンの記憶に訴えてきます。
マンディはコリンとヴェラが20年来の付き合いだと知り身を引くことを決心します。
一方、コリンの心は、たとえ20年来の恋人でも、すでに新しい人生を歩き始めていたのです。
そこでコリンは、市長に特別な肖像画を描く約束をして、ヴェラに最後のプレゼントをすることにします。
「これでチャラにしてね」
ということでしょうか。
そのプレゼントとは「ヴェラの家系は「Hope」という街に深い関りがあったという系譜をつくること」
そして「街のフェスティバルで『クイーン』として招かねる」というものでした。
なんとも眉唾的な取引話なのですが、とにかく、市長にお願いして偽りの系譜を作成してもらいます。
信じてしまうヴェラ。
有頂天になるヴェラ。
クイーンになるつもり満々のヴェラ・・・。
・・・・続きは、DVDでご覧ください。
ヴェラの開き直りはある意味、素晴らしいなと思いました。
映画の中の設定ではヴァーモント州の「Hope」でしたが、撮影場所は「カナダ、ブリティッシュコロンビア州の『Hope』という街」だそうです。
それならカナダの設定でもよかったのではー?
と思いましたが、規模的にバーモント州にしたかったのかもしれませんね。
英語のリスニングとして聞くのにもおすすめです。
コリン・ファースのイギリス英語と、現地の人たちのアメリカ英語を比べてみてください。