純愛と友情/ブライヅヘッド再び/回想のブライズヘッド(Brideshead Revisited)

2018年11月12日

イギリスの原作です。
1981年にはドラマ、2008年には映画が制作されました。

原作に忠実といわれているからか、ドラマ版の方がいまだに有名のようです。
ジェレミー・アイロン(Jeremy Irons)が出演しているからかもしれませんが・・・。

ドラマ版には、ジェレミー・アイロンの他に、アンソニー・アンドリュース、ダイアナ・クイックが出演しています。

映画版の出演は、エマ・トンプソン、マシュー・グッド、ベン・ウィショー、マイケル・ガンボン、ヘイリー・アトウェルです。

イーヴリン・フォー(Evelyn Waugh)によるこの作品(1945年)は、
ブライヅヘッドふたたび (ちくま文庫)または、
回想のブライズヘッド (岩波文庫)で翻訳されています。

第二次大戦中、チャールズはブライズヘッド邸に駐屯することになりました。
彼はそこを訪れたとき「はっ」としました。
なぜなら彼は若い時、この邸宅に滞在したことがあり、その時の情景がありありと蘇ってきたらです。

彼が青春時代にブライズヘッド邸で経験したあの日々がひも解かれることで「Brideshead Revisited」のストーリーが始まります。

1900年の前半、オックスフォード大学に在学していたチャールズはふとしたことがきっかけでセバスチャンと親しくなります。
セバスチャンはチャールズをブライズヘッド邸に招きます。
そこはセパスチャンの家族が住む場所であり、彼らが楽しいひと時を過ごした場所でした。

セバスチャンの妹ジュリアは既婚者でした。
でも、チャールズに惹かれていました。
そして、セバスチャンが惹かれていたのもチャールズでした。

ブライズヘッドの住人は厳格なカソリック信仰者たち。
そのためジュリアが抱いていた恋心は不倫であり、また、セバスチャンが抱いていた恋心は同性愛。
二人の気持ちは厳格なカトリックの信仰に反しており、罪も重かったのです。

数年後、チャールズとジュリアは結ばれます。
しかし、チャールズは無神論者であり、その時代の「宗教の違い」という壁はとても高くそして厚いものでした。
いつしか2人の向かう方向は異なってくるのです。

そして恋が成就しなかったもう一人。
セバスチャンはどんどん堕落した生活を送ります。

厳格なカトリックといっても、中流家庭の家庭のバラツキ?自由?個人主義というのでしょうか。
重圧な母がいて、そして父は愛人とベニスで楽しく暮らしておりほとんど帰ってきません。

いくら上の階級で不自由しない生活があったとしても、ブライズヘッドの人々は精神的にぎこちない印象を受けました。
チャールズは、ブライズヘッド家に関わり、そしてその崩壊を目の当たりにするのです。

私が観たのは海外版「Brideshead Revisited」です。
カトリックについての予備知識があると理解度が深まるかと思います。
これだけでも、結構考えさせられる内容だったので、有名なドラマ版も近々トライしてみたいです。

原題は「Brideshead Revisited」であり「ブライズヘッド再訪」なのですが、2008年の映画の邦題は「純愛と友情」。
ちょっとしっくりきませんでした。
「純愛」と「友情」を期待して手に取る日本人は期待外れな思いをするのではないかと。


(画像:www.castlehoward.co.ukより)

撮影に使われたCastle Howardには一度訪れたことがあります。
(イギリス:ノースヨークシャー州)
「ここはあの場所だ」 と分かるところがいくつもあって楽しかったです。
この城は1981年のドラマ、それから2008年の映画の両方の撮影で使われました。

映画版はこちら↓↓

有名なバーションはこちら↓↓

イギリスの文化、時代背景、宗教の問題などが描写されているので、翻訳されたものを一度読んでから視聴すると理解度が違うと思います。

私が観たのは海外版のDVDです。
英語は中級ぐらいかと思います。
私は最初から字幕を表示させて視聴しました。

イギリスのアマゾンで購入した方がだんぜんお得です。
送料を考えてもイギリスから注文した方がいいです!

Brideshead Revisited(映画版:イギリスのアマゾン)

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