あなたは私の婿になる(The proposal)あらすじ・ネタバレ

2018年11月12日

 

この映画はかなり気に入っている映画です。
ストーリーもいいのですが、あちこちに登場する美しい景色、建物、趣あるインテリアを堪能することができるからです。

アラスカの大自然が楽しめます・・・と言いたいところですが、ロケ地はアラスカではないようです・・・笑。

きりりと美しいサンドラブロックと、引き締まったライアン・レイノルズの裸のぶつかり合いも見ごたえがあります。

 

あなたは私の婿になる・映画のあらすじ

40歳のマーガレット(サンドラ・ブロック:Sandra Bullock)は、出版会社の編集長。

バリバリのやり手で、部下たちからは密かに「怖いお局さま」扱いされています。
彼女の姿が見えただけで、一斉におしゃべりをやめて、忙しそうに机に向かいます。

彼女のアシスタントのアンドリュー(ライアン・レイノルズ:Ryan Reynolds)でさえ
「ヤツがこれから暴れるぞー!」
とフロアの同僚たちにメッセージで知らせるぐらい、彼女のことをケムたく感じています。
そうはいっても切れ者の上司なので、毎日、そつなくアシスタント業務をこなしています。

 

やり手のマーガレットの国籍はカナダ。
アメリカで仕事をするためには就労ビザが必要です。

しかし今回、手続き書類に記入漏れがあったらしく、会社から
「カナダに戻るように。1年はアメリカに戻ってこないよ」
と告げられてしまいます。

カナダに戻れば職を失うばかりではありません。
ついさっき解雇した怠惰な男性社員が彼女のポストに就くということを聞かされ、その場でとっさにアメリカに残るための策を思いつきます。

それは「アシスタントのアンドリューと結婚してアメリカのビザを取得してしまうこと。」でした。

 

利害関係が一致した二人

「今結婚して。すぐに離婚すればいいから。」
「私がいなくなったら、編集長の助手のポジションはなくなるわよ?」

淡々と業務の指令を出すかのようにアンドリューに説明するのですが、半ば脅しのような内容です笑。

口に任せて「結婚します」と会社側に言ってしまったアンドリューも、それならばと交換条件を出してきます。
それは彼が手がけていた本の出版をマーガレットが手助けすることでした。

 

とりあえず、利害関係が一致した二人は米国移民代理人との面接へ向かいます。
書類の不備を指摘されたばかりのマーガレットが「結婚します」と言い出しているわけですから「偽装結婚」ではないかと疑われても仕方ありません。

偽装であることがばれれば、アンドリューは有罪です。
二人が真の婚約者であることを証明するために「マーガレットを故郷に連れていくことになっています」と説明します。

ちょうど彼はその週末、祖母の90歳の誕生パーティーに出席するために有休休暇をとっていました。
故郷であるアラスカの「シトカ」に、3年ぶりに帰省する予定だったのです。

 

アンドリューは裕福な家柄だった・・・

アンドリューの故郷が「アラスカ」だったということにも驚いた彼女ですが、いざ「シトカ」の街に入ると、店の看板の多くがアンドリューの苗字である「Paxton」と掲げていることに気づきます。

彼の家族はその地域で手広くビジネスをしていることを知り、また驚きます。

 

アンドリューの母(メアリー・スティーンバージェン:Mary Steenburgen)と、祖母(Betty White:ベティ・ホワイト)が手放しで迎えてくれたのに対して、彼の父はマーガレットのことを快く思っていません。

以前、アンドリューが「自分の上司(マーガレット)のことが好きじゃない、自分を利用しようとしている」という不平を覚えていたとに加えて、一人息子がビジネスも継がず、遥かニューヨークでアシスタントの仕事をしていることも手伝ってしばしば口論になります。

 

父とのちょっとした言い争がきっかけで、アンドリューは、彼の3年ぶりの帰還をお祝いするために集まってくれた人々の前で婚約を発表します。

ビジネスオーナーの息子が結婚するとなると、それは大騒ぎになります。
家族、その場の人々、元カノも含めて全員が喜んでくれました。

 

「帰る前に結婚式を挙げてほしい」

アンドリューの家族は「二人がシトカにいる間に結婚式を挙げてほしい」と説得してきます。
祖母の「私が死ぬ前に孫の結婚式を見たい」という切り札に、思わず承諾してしまう二人・・・。

 

母も祖母も、マーガレットのために代々伝わるウェディングドレスやネックレスを用意したり、ヘン・ナイトと称してストリッパーに出かけたり、マーガレットを家族として迎え入れようとしてくれています。

ところが、16歳の頃から一人で育ってきたマーガレット。
そんな周りの親切さに、歯がゆさ、戸惑い、と罪悪感を感じてしまいます。

 

ここからネタバレです・・・

自分のビザのためにこんなにいい人たちを巻き込んでいいのだろうか。

結婚式会場には、たくさんの人がマーガレットの入場を待っています。
その中には、二人をチェックをしにやってきた米国移民代理人もいました。

 

祭壇上にあがった彼女は、本当のことを告白し謝罪します。
このときの彼女の口調は、「婚約者を演じていたマーガレット」ではなく、「アンドリューの上司としてのマーガレット」のものでした。

素の彼女が真実を打ち明けたのですね。
そして「あなたがたは本当に素敵な家族ですね・・・」
そういって会場を出ていきます。

 

米国移民代理人と一緒にニューヨークに戻るマーガレット。
彼女が置いていったウェディングドレスの横には、アンドリューの原稿とメモが残されていました。

「とてもいい作品ね。あなたの着眼点は素晴らしいわ。これは必ず出版するから」

アンドリューは苛立ちを感じました。
そして彼女を愛していたことに気づきます。

 

二人はビジネス上の結婚だと割り切っていたつもりだったのに、アンドリューの母と祖母にはちゃんと二人の間に存在していた愛に気づいていたようです。
家族全員でマーガレットの乗った飛行機を追いかけたけれど、間に合いませんでした。

ニューヨークのオフィスで荷物の整理をしているるマーガレット。
そこにアンドリューが息を切らしてやってきます。

そして同僚全員が見ているその前で、彼女を愛していることを伝えます。

再び米国移民代理人と面接をする二人。

「今度は本当に結婚します」

という二人に米国移民代理人は困惑しています・・・。

 

こういった面接では、偽装結婚をしていないか厳しくチェックされるものです。
だから、相手のことを知っていないとお話になりません。

エンディングロールでは、コミカルな二人の面接の様子を観ることができます。
さらには両親や(なぜか)ストリッパーのラモーンにとも面接をしています。

 

あなたは私の婿になる ロケ地

シトカの街並み・・・、
ボートでたどり着くのはおしゃれな豪邸・・・、
幻想的な沈まない太陽・・・、

アラスカの大自然は、なかなかの目の保養になります・・・と言いたいところですが、ロケ地はマサチューセッツ州です。

沈まない太陽はまさかアラスカからの映像だと願いたいですが。

 

あなたは私の婿になる 犬

「あなたは私の婿になる」に登場する白い犬のケビン。

彼の品種はサモエドとという品種です。
シベリアからきている品種のため「シベリアン・スピッツ」と呼ばれたりもします。

真っ白でフワフワしていて、まるで笑っているかのような表情を見せることが多いのが特徴です。

 

あなたは私の婿になる 英語・字幕

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あなたは私のムコになる (吹替版)

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おわりに

偽装結婚から始まって、結局ばれてしまってはなればなれになることで二人が愛し合っていたことに気づいた・・・。
というストーリーは、アンディ・マクダウェルとジェラール・ドパルデュー主演の「グリーンカード(Green Card)」を彷彿とさせました。

この映画も面白かったです。