イギリスの引き落とし(ダイレクト・デビット)を解約する

2022年1月26日

デビットカードの解約

「ダイレクト・デビット(Direct Debit)」とは、日本でいう銀行引落としのことを言います。

イギリスでも銀行に口座を作れば、ダイレクト・デビットの設定が簡単にできます。

銀行が発行するカードは「デビット・カード(Debit Card)」と呼ばれ、カードを使ったら銀行の残高から支払われるというもの。

クレジット会社のクレジットカードとは違うものですね。

ちなみに、クレジットカードはクレジットカード会社だけでなく、銀行、スーパーマーケット取り扱いの銀行、AA(日本でいうJafのようなサービス)といったところも提供しています。
アマゾンのカードとか楽天カードのような感じです。

Image by mohamed Hassan from Pixabay

ダイレクト・デビットの解約

始めるのは簡単なダイレクト・デビットですが、解約するときは、それがきちんと終了しているか一度確認してみた方がよさそうです。

例えば、日本へ帰国することになって、銀行口座を閉鎖するならシンプルなのですが、そうではなくて、ただ単に、

「サブスクを止めたい」
「別のサービスに乗り換えたい」

なんていう場合は、どういうわけかダイレクト・デビットが止まっていなかった、なんてことがたまーにあるからです。

ダイレクトデビットを解約するとき

まず、解約する会社に「やめます」と、連絡します。
オンラインのアカウントから解約できることも多いです。

で、たいていの場合「今までありがとうございました」のようなメッセージが送られてきますよね?
でも、ダイレクト・デビットを止めるのは自分でやってくださいねーみたいなことが起こったりするんです。

なので、自分の銀行口座のオンラインアカウントで確認したり、銀行に連絡してダイレクト・デビットを止めるよう依頼したり、もしくは、きちんと止まっているか銀行明細で確認したり、といったことをお勧めします。

銀行のオンラインアカウントなら、
「Standing order and Direct Debit(スタンディング・オーダー、ダイレクト・デビット)」
という項目があるはずなので、そこから該当のダイレクト・デビットを止めます。

私だったら、ダイレクト・デビットで登録した支払先を早めに削除しておきます。放っておくと「いつ登録したんだっけ?」というようなものが、ずーっと残っているからです。
いつか間違いが起こって、知らないうちに引き落とされていたら気持ち悪いのでさっさと削除です。

ちなみにスタンディング・オーダーというのは、引き落としの逆の送金方法です。こちらの方から毎月決まった額を誰かに送金することができます。

例えば、子どもに生活費を送る、別れた奥さんに養育費を支払う、とかです。

例えば

「British Gas」とか「BT」のような大手なら、その辺りは大丈夫かと思います。

これは私の親族の例ですが、個人ビジネスを経営していると、地元の中小企業のサービスを使うことがよくあります。

そういった企業さんは、事務手続きが抜けたりすることが珍しくありません。

業者を乗り換えたり、サービス利用を止めたりしても、翌月にちゃっかり引き落としすることがあります。

こんな場合、銀行に連絡すると返金してくれることがあります。

サービスが終了していることを説明したり、証拠のメールや書類を見せたりすると、銀行が仮払い的に返金してくれます。
そして、その後、業者から回収してくれます。
まあこれは銀行にもよると思いますが。

イギリスの引き落とし、その昔

20年前に私が渡英した頃、日本ではすでに引き落としは当たり前に行われていました。

ところがイギリスではそうではありませんでした。

当時の引き落としのシステムは間違いが多かった(人的とかシステム的とか)ことが理由でした。
そのため、銀行や郵便局に出かけて払い込みで支払う、小切手を業者に送る、という方法がまだとられていました。
(もちろん、引き落としで払っているものもいくつかありました)

「小切手の方が面倒でしょうに、どこをどうやったら引き落としが間違うのか?」

と、不思議で仕方ありませんでした。

例えば、小切手を振り出す方は、小切手に金額を書いて、サインをして、封筒に入れて、切手を貼って投函して・・・、といった作業をします。

受け取る方は、小切手の金額や日付を確認して、小切手を銀行に持って行って、小切手がクリアになるのを待って、商品を発送して・・・。

そして、銀行は小切手を受け取って、サインや残高を確認したり、もし不渡りになれば振り出した人に連絡して・・・。

と、いろんな人のいろんな労力が必要になるわけです。

そんな小切手も、2021年の今ではあまり使われなくなりましたが。

(参考:小切手の書き方

おわりに

日本とは違うなーと、よく思うことは、イギリスでは自分の担当の部分をしたらそれで終わりー、というのが多いということです。

だから、何かを依頼するときは、「全部を説明する」のではなく、「これをしてください」とピンポイントで言うことです。
で、3つも4つも頼まないこと笑。