Two Thousand Acres of Sky スコットランドが舞台のドラマ
「Two Thousand Acres of Sky」は2001年から2003年にかけてイギリスで放送されたドラマです。
2008年には、ノルウェーでこのドラマのリメイク版(ノルウェイ版)が作られ、かなりのヒットだったそうです。
シリーズ3まであるのですが、実はシリーズ2までしか見ていません。
理由は後ほど・・・。
「Two Thousand Acres of Sky」のあらすじと感想
ロンドンに住むシングルマザーのアビー(ミシェル・コリンズ)は、2人の子供の面倒を見ています。
甲斐性なしの元旦那のおかげで、カウンシルハウスに住む3人。
(「カウンシルハウス」とは、地方自治体によって運営される住宅のこと。所得の低い人が申請して住むことができます。)
ある日、アビーは広告を見つけます。
「スコットランドの外れにある「Ronansay島」では、島の子供が少なくなってしまい、学校が閉鎖の危機にさらされています。
お子さんがいる家族でこの島に移り住み、B&B(ベッドアンドブレックファースト)を経営してくれる人を募集しています。」
というもの。
昔観た、沖縄の小さな島のドラマを思い出させます。
戻旦那のいない新しい土地で、新しい人生を始めたい。
そう思っていたアビーは、友人のケニー(ポール・ケイ)に頼んで、彼に家族のフリをしてもらうことに。
そして、はるばる島までインタビューを受けに向かいます。
家族のフリをしながらインタビューを通過したアビーたち。
島の新しい住人として迎えられます。
しかし、仲の良い友人とはいっても、本当の家族ではないケニー。
実の家族でないということがばれてしまったり、
新しい人間に対する冷ややかな態度、
少ない人口の島ならではゴシップ、
妬みや嫉み、
といった、住民たちが抱える問題に関わることになります。
アビー役のミシェル・コリンズのベビーボイスのような声が、Ranansay島の風景や住民たちとマッチしていないところが、ひときわ彼女を「Londoner(ロンドンから来た人)」であるイメージを強めているかのようです。
それに加えて、ケニー役のポール・ケイのキャラクターも、これまた島の住人とは毛色が違います。
彼のフレンドリーで、小さいことにこだわらないリラックスした部分がいい味を出しています。
もともと、アビーの子供たちはケニーになついていたので、「お父さんになって欲しい」と感じていました。
だから、ケニーとアビーが一緒になって、遠く離れた島で新しい人生を・・・、という展開を、大いに期待していました。
反則だとは承知で、シリーズ2を観終わった後、ネットでシリーズ3の内容を先読みしました。
そこで発見したのが、シリーズ1からメインキャラクターであったケニーが亡くなってしまうということです。
アビーのために演技をして、スコットランドの辺鄙なところに一緒に移住までしたのにですよー!
そして、アビーの甲斐性なしの元亭主が島にやってくるというではありませんか・・・。
ポール・ケイのゆるっとしたキャラクターが楽しみでこのドラマを観ていたので、そういういきさつでシリーズ3は観ていません。
スコットランドを題材にしたドラマが大好きなので、このドラマを手に取りました。
他の記事で紹介している「Monarch of the Glen」や「Hamish Macbeth」は、スコットランドの手つかずの美しい大自然や素朴な人間関係がとても魅力です。
この「Two Thousand Acres of Sky」は、人間関係がメインなのかなーという印象を受けました。
ちょっと殺風景な海辺の町で、ぎくしゃくした人間関係、人の弱さ・不安定さといった内面的なことに重きを置いているような気がします。
Two Thousand Acres of Sky (日本のアマゾン)
日本のアマゾンで入手できるのは、輸入盤のようです。
スコットランドのアクセントがあるので、慣れない人にはちょっと聞きづらいかも、です。
でも字幕を表示すれば問題ないと思います。
スコットランドの北の暮らしに興味があるならお勧めです。