イギリスの小切手の使い方?書き方は?

2022年2月1日

イギリス小切手書き方

イギリスでは、支払いにカードが使われることがほとんど。
そうは言っても、小切手はいまだに有効な支払い方法。

さすがに最近では見なくなりましたが、数年前までは、スーパーのレジで小切手帳を取り出し、記入をして支払う人を見かけました。

イギリスの銀行は、できるだけ「カード化・デジタル化」になるよう推進しています。

なぜなら小切手(チェック:cheque)の処理に手間がかかるから。
時代はすでに「デジタル化」しているので自然な流れですよね。

そんなデジタル化している世の中ですが、

小切手の書き方・使い方をご紹介します笑。

【イギリスの小切手の書き方・使い方】

(画像:http://www.nationwide.co.ukより、画中の番号はこちらで付与しています)

Nationwideからお借りした画像で説明します。
例として、以下の2種類を支払いたい場合です。

・「150ポンド」
・「150ポンド65ペンス」

小切手の書き方(詳細)

①受取人名

・個人に支払う場合

その人の名前を書きます。
「Mr」とか「Mrs」がなくても大丈夫です。

フルネームが理想ですが「T Yamada」とか「Mrs Yamada」のように略されていても受け付けてもらえます。

・企業に支払う場合

企業名をそのまま記入します。

ちょっと不明な場合は、請求書を見ると、
「Payable to ABC Ltd.」のように記されていることが多いです。

これは「小切手のあて先は『ABC Ltd.』ですよ」という意味です。

ですから「Payable to」以下の部分の「ABC Ltd.」を受取人欄に記入します。

②金額の記載(「Pay」の欄)

英語で金額を「すべて」記入します。

「150ポンド」を支払う場合は、
・「One hundred and fifty pounds only.」
と書きます。

端数が「ちょうど」の金額の場合、このような書き方にします。

これはなぜかというと、小切手を受け取った人が「50ポンド」以下の金額をちゃっかりと書き込ませないようにするためです。

日本の小切手でいうと「也」でしょうか。

「150ポンド65ペンス」の場合は、

・「One hundred and fifty pounds, sixty five pence.」
・「One hundred and fifty pounds and sixty five pence.」

「pence」以下のお金の単位はありませんし、ペンス以下のお金をとってやろうという人もまずいないでしょうから(笑)「only」は不要です。

書きたかったら書いてもいいと思います。

また、受け取った人が書き込めないように「only」の代わりに線を引くということもよく行われます。

ちなみに、
・「One hundred and fifty pounds, sixty five p.」
・「One hundred and fifty pounds and 65 p.」

でも受け付けてもらえます。

③日付

小切手を引き渡すときに、この日付を「先日付」にすると、銀行が受けつけない場合が多いです。

そのため、小切手を振り出す日の日付で記入しましょう。

(「将来の日付を書いておけば受取人を待たせることができる」という情報もありますが、私は試したことはありません。)

④金額の記載

金額を「数字」で入れます。
・「150-00」
・「150-65」

のように記入します。

・「150.00」
・「150.65」
・「150=00」
・「150=65」

でも受け付けてくれます。
ちなみに私は「『150=00』と書くように」と、教わりました。

⑤署名(サイン)

銀行の口座を開設したときの署名を書きます。

銀行では、この小切手が正真正銘あなたが振り出したものであることを確認するために、小切手に書かれたサインと銀行が持っているデータとを照合しています。

日本の銀行でいう印鑑照合ですね。

⑥記録

そのページが何の支払いに使われたか記録しておくページです。

銀行明細を見ると、小切手の支払いには、支払った小切手番号がたいてい記録されています。

後々、「何の支払いだっけ?」というようなことが起こったとき、小切手帳のそのページに記録しておくと確認することができます。

おわりに

日本で仕事をしていたとき、小切手を振り出す業務を担当していましたが、個人が使う小切手なんて洋画の中でしか見たことがありませんでした。

フレンズというコメディでロスが「じゃあ僕が払おうか?」と言いながら、胸ポケットから小切手とペンを取り出していたのが印象的です。
ペンとセットで持ち歩いていた、というのが今になると理解できる1コマでした。

イギリスで銀行の口座を開けた数日後、郵送されてきた小切手帳をみて「これかー」っとプチ感動したことを思い出しました。