イギリスで引っ越ししたらすること・しておきたいこと
春先にまた引っ越ししました。
イギリスに来てから7~8回移動しています。
こんなに回数をこなしていると「とっさの移動になっても問題なし」と思いたいところです。
でも、新しい場所でまた新たな荷物が増えてしまうので毎回荷造りに四苦八苦しています。
とはいっても、引っ越しする度に似たような手続きをしていますので、備忘録を記しておきます。
引越しの日取りが決まったらしておきたいこと
まず、引越しの日取りが決まったら、以下の手続きをします。
1. 住宅・家財保険の変更(または加入)
2. 郵便局への届け出
3. 電気・ガス会社への連絡
4. 電話会社への連絡
5. 引越し業者の手配
1. 住宅・家財保険の変更(または加入)
引越し日から新しい住所での保険が適用になるように依頼します。
「住宅保険(house insurance)」
「家財保険 (contents insurance)」
または両方(combined building and contents cover)
といったものがあります。
保険会社は、一般的な保険会社だけでなく、イギリス国内にある銀行や郵便局、スーパーなども取り扱っています。
カバー内容やサービスの良しあしで決めるのはもちろんですが、スーパーが取り扱っている保険だとポイントがつくことがあります。
2. 郵便局への届け出
引越し日から新しい住所に郵送物が転送されるように依頼します。
手続きが有効になるまでに、申し込んだ日から数日かかります。
そのため、郵送物の受け取り漏れをしないためにも引越しの日が決定したらすぐに依頼した方がいいです。
我が家ではいつでも「1年間転送」を選んでいます。
引っ越しをしたらすぐに住所登録してあるところすべてに新住所の連絡をするのですが、きちんと変更されていなかったり、変更するのに時間のかかる業者だったり、もしくは、変更したと思っても忘れていたということもあるからです。
1年間転送にしておくと、送られてくる郵送物をみればきちんと変更できているかどうか確認できます。
3. 電気・ガス会社への連絡
電気・ガス会社への連絡は、「引っ越す前」と「引っ越した後」にすることがあります。
引っ越す前にすること・・・
引越の日が決まったら、現在使っている業者に電話やオンラインで連絡をします。
たいていは、以下のような項目を連絡します
1. 引越し日
2. 新住所
3. 新住所でも現行の業者を使いたいかどうか
4. 退去日のメーターリーディング(検針)
退去する日には必ず、電気とガスのメーターの控えをとっておきます。
写真を撮っておくと、後々トラブルになってしまったときに便利です。
引っ越した後にすること・・・
まず引っ越した当日、電気・ガスのメーターの場所を確認しておきます。
そして電気とガスのそれぞれのメーターをメモしておきます。
こちらも写真を撮っておくのがおすすめです。
電気やガスは前の住人が使っていた業者をひとまず引き継ぎます。
なぜなら入居日から電気やガスを使うからです。
その業者があなたが使っていた同じ業者なら話は簡単です。
オンライン、電話、テキストなどで新住所のメーターリーディングの報告をするだけです。
業者から引っ越しに関する書類が郵送されるはずです。
前の住人が使っていた業者が違う場合、ひとまずその業者のアカウントを作る必要があります。
登録はオンラインでできます。
無事に登録できると、数日後に書類が郵送で届きますので内容に誤りがないかどうかよく確認します。
特に、メーターの数字がきちんと登録されているかどうか見た方がいいです。
イギリスはこのあたりの間違いがたまにあります。
公共料金が家賃に含まれていれば、こういった作業は関係ありませんが、そうでなければ重要ですので最初にきちんと確認します。
ここで間違いあるとちょっと面倒なことになります。
私も過去に数回イタイ目に遭いました。
とりあえずの業者でアカウントができれば、別の業者に変更するのは自由です。
前に使っていた業者を使いたい場合、おそらく引っ越す前に「続けて使いたい」と連絡してあるでしょうから、その業者の方からとりあえずの業者に何らかの連絡が行っているはずです。
4. 電話会社への連絡
電話会社へもオンラインで引っ越しの連絡ができます。
電話の場合は、前の人が使っていた会社を使う必要はありません。
引っ越しをするときに、自分のアカウントを新しい住所に移動できるからです。
ただし、会社によって電話のソケットが違う場合があります。
例えばVirgin(ヴァージン)を引き続き使いたいと思っていたのに、前の住人がBTを使っていることもあります。
その場合は、Virgin用のソケットを敷設するための工事が必要になります。"
5. 引越し業者の手配
“引っ越すには家具や持ち物を運ばなくてはいけません。
そのためには、以下の2通りがあります。
1. 車(トラックやバン)だけを借りる
2. 車とスタッフ(「Man & Van」とか「Man with a van」などと呼ばれる)を利用
荷物が少ないなら、車だけ借りて自分たちで荷物を運ぶのと安上がりです。
荷物の上げ下ろしが不安なら、ヘルプスタッフが車を運転してきてくれるサービスがおすすめです。
ヘルプスタッフは、力もあるし、荷物運びにも慣れているし、頼りになります。
私たちの荷造りは、自分たちで段ボールを用意して梱包までしましたが、パッキングまでしてくれるサービスもあると思います。
でも日本のような細やかなサービスは期待しない方がいいかもしれませんが・・・。
できるだけ予算を削ろうとして安すぎるトラックやバンを借りてしまうと「運転しづらい」とか「早く返却しなくてはいけない」とか「運転中に扉が開いてしまう」とかいうことがあります(すべて体験談です笑)
また、今回の引っ越しで我が家は「Man & Van」を使いましたが、本当に楽でした。
これまでの引っ越しは修行か何かだったのではと思えるほどでした笑。
引越の当日、旦那が足をひねって「びっこ状態」になってしまったため、スタッフさん、私、子供(ティーネイジャー)の3人ですべて運ぶことになってしまいましたが、スタッフさんがいたおかげで無事に終了しました。
その他にしておきたいこと
免許証の住所変更は引っ越してからの方がいいです。
また旦那の話で恐縮ですが、「できることはどんどんやってしまおう」と、引っ越し日の数日前、免許証と住所変更届を先に送ってしまったことがあります。
当日トラックを借りるのに必要な免許証が手元になくてプチパニックになったことがあります。
私の免許証があったので大事には至りませんでしたが・・・。
「TVライセンス」や「水道会社」も引っ越してからで大丈夫です。
TVライセンス
イギリスでテレビ番組を見るなら「TVライセンス」を登録する必要があります。
NHKの受信料のようなものですが、イギリスでは支払わないと違法になるため必ず加入しましょう。
荷物も運び終わってひと段落したら、残りの手続きをどんどん済ませていきます。
思いつくものをどんどんリストアップしておくと便利です。
居住区のカウンシルへ登録、車(Log book:V5C)の住所変更、大使館、HMRC、勤め先、銀行、証券会社、仮想通貨会社笑、AA、エアライン、日本の転送業者、購読雑誌の住所変更、Amazonといったショッピングサイトの住所変更などなど・・・
学校の変更
引っ越したら居住区のカウンシルに連絡をして空きがあるかどうか確認してもらいます。
我が家の場合は、子供たちがプライマリー低学年のうちから通わせたいセカンダリーの近くに引っ越した経緯があります。
セカンダリーぐらいになると、人気のある学校は定員がいっぱいになることが常なので、お子さんがプライマリーのうちに希望校のキャッチメントエリア内に移動をするということはよく聞きます。
お子さんがセカンダリーの年齢になってから引っ越しとなると、空きがないために希望していない学校を割り当てられることもあるようです。
そうはいっても、希望していない学校に通いながら「転校したい」旨をカウンシルに伝えることもできるようです。
希望の学校に空きができ次第(数か月は待つことになるかも)、受け入れてくれることもあるようです。
GP、歯医者の登録
近所のGPで空きがあるところに登録します。
NHSのサイトで居住区のGPの一覧を表示して「登録を受け付けています」と文言があるところを選べばいいでしょう。
我が家ではいつもプライベートの歯医者を使っています。
近所の歯医者を検索し、良いレビューが多いところを数か所ピックアップして、料金を比べてから決めるといいかと思います。
良いレビューのところはどこも同じような良いクオリティです。
悪いところはレビューがなかったり高かったり・・・です(体験談です笑)
プライベートの歯医者はいつでも変更できます。
たいていはまず一度予約をして検診(Check up)してもらいます。
治療が必要なければ、半年か1年後に定期検診というようなサイクルです。
ゴミを出す日の確認
地域によってゴミの出し方が違うので、居住区のカウンシルのサイト、もしくは近所の人に尋ねてみるといいでしょう。
たいていはDust Bin(Wheel Bin、Wheelie binなどとも呼ばれる)を、指定された日に家の前に出しておくとゴミを回収してくれます。
黒いゴミ袋を出しておくだけでよい地域もあるようです。
うちの地域では、一般ゴミとリサイクルゴミを隔週ごとに回収しにきます。
イギリスのゴミの出し方
私が住む地域では、リサイクルゴミを回収するときには、「紙」「ビン」「缶」「プラスチック」を集めています。
でも、日本のように
・ペットボトルをつぶす
・ペットボトルのラベルやキャップをを外す
・ビンについているプラスチックの注ぎ口を外す
・燃えるゴミ・燃えないゴミに分ける
といった細かい分別をする必要がありません。
一般的なゴミは、Dust binにたいてい入れてしまいます。
おそらく、何人かの人たちはビンでも缶でもDust binに捨ててしまう人もいるだろうなと想像しています。
リサイクルゴミを日には草木を入れるためのダストビンもあります。
また地域によっては、紙用のダストビンが支給されたりしているようです。
多くの地域では「リサイクルセンター(Recycle Centre)」と呼ばれるリサイクルゴミを引き取ってくれる施設があります。
紙やプラスチックといった一般的なリサイクルゴミだけでなく、電化製品、服や靴、木の枝、車のバッテリー、タイヤ、木材といったものを引き取ってくれます。
特に引越をしたときは、不用品や使用した段ボールがたくさん出るので、車で持っていきます。
また、いくつかのスーパーでは駐車場の隅にリサイクル用の大きな箱が設置されていることがあります。
主に紙や洋服、靴を回収していますので、買いものに行ったついでに捨てることができるので便利です。