どうしてイギリスでは洗剤の泡をすすがないの?

2018年11月12日

 

日本のテレビ番組でも紹介されていたようですが、
「イギリス人は皿洗いをするとき、洗剤の泡を流さない・・・」

ということ。これって本当でしょうか?

泡が付いたままということは「洗剤がまだ残っている」ということ。
洗剤の泡には「汚れ」も入っています・・・よね?

日本人の食器の洗い方は「よくすすぐ」が常識なので、イギリスにやってきてびっくりする人が多いです。

ので、聞いてびっくりされる人も多いと思います。

 

イギリスでは食器を洗う洗剤を流さない・・・

結論から言うと「泡がついたまま、すすがない人もいます」。

少数かな?と想像しているのですが、
「きちんとすすがないと気持ち悪い」
というイギリス人も中にはいますし、最近は食洗器がだいぶ普及してきたので知らないうちに(笑)自動的にすすいでいる人もいます。

 

その「すすがない」お皿の洗い方は・・・

1. 栓をしたシンクや洗い桶に洗剤をタラーリと入れます。
2. そこに水やお湯をざーっと入れます。
3. その中で食器を洗います。
4. 洗剤水の中の食器を、シンクの隣の水切りにのせておしまいです!

 

私が初めてイギリスに来たとき、ホームステイをしました。
ホストファミリーが、泡がついたままの食器を水切りにどんどん重ねていくので、
「この後にお湯か何かですすぐのかしら?」
と様子をうかがっていました。

そうしたら、そのホストファミリーは、泡がついたままの食器を布巾でどんどん拭いていくのです・・・。

「え・・・す、すすがないんですか・・・?!」

すっかり驚いてしまった私は、やっとのことでそう質問しました。

「え?!・・・洗い桶の中ですすいだわよ?」

何を聞いているのかしら、この人?と言わんばかりの口調です。
私は失礼のないように、

「ええと・・・、日本では洗剤はあまり体に良くないといわれています。
そのため、流し水でよくすすぐのですが・・・。」

「あらそうなの?でもFairyはいい洗剤よ~」

と論点がずれ始め、しまいには、

「○○(私の名前)は洗剤を入れ過ぎなのよ~、フフフ」

と、かる~く指摘されてしまいました。
とっても、とっても納得が行きませんでした。

そのステイの期間中、どうしてもその洗い方だけは受け入れることができませんでした。
ホストファミリーが見ていないとき、泡をきれいに流したり、食器を使う前に軽くすすいだりしました。

 

これはイギリスの習慣の1つなので、どうしようもないと思います。

旦那にもしっかり洗い流すように言っています。
9割方はちゃんとすすいでくれていますが、たまに、イギリス人の習慣が出てしまうことも。

そんなときは私か子供がすすいでいます。

 

イギリス人が洗剤をすすがない理由は?

イギリスの洗剤は、洗い流さなくてもいいような無害な成分で作られているのかな?とも思いましたがそうではないようです。

普通の食器洗いの洗剤です。
「口にしても安全・無害」というわけではありません。

「Fairy(フェアリー)」というブランドだから大丈夫という問題でもないです。

 

イギリス人がよくすすがないのは?

これには、諸説あるようです。

・水を節約していたころからの名残り
・水があまりきれいじゃないので、洗剤で殺菌できる
・体の中に入っていても大丈夫な成分で洗剤がつくられている
・そういうものだと思っている(不思議に感じない)

 

例えば、洋画の中のお風呂のシーンがあるとしますよね?
おしゃれなバスタブと、バスローブなんかも登場します。

欧米の人たちは、服を脱いで泡のお風呂にドボンと入ります。
お湯の中につかりながら体を洗います。

お風呂から上がるときには泡を落としません。
そのままタオルでぬぐってしまうのです。

お風呂から上がって、泡がついたままバスローブを羽織ってしまう人もいます。
バスローブはタオルも兼ねているということなのです。

ヨーロッパは乾燥しているため、わざと泡をぬぐわないで、肌をしっとりさせる、とか、いい匂いを持続させるといった効果を期待しているところもあります。

お風呂に関してそのような考え方なので、お皿についた泡には「お皿を殺菌する効果」があると信じているのかもしれません。

 

一時期、洗剤のメーカーが「洗剤はきちんと洗い流しましょう」キャンペーンをしたようですが、お風呂の泡と同じだろうという根強い意識があったせいか、あまり効果がなかったようです。

 

皿洗いのすすぎをするイギリス人もいる

イギリスの新聞ガーディアン「The Guardina」のサイトにも、日本人ではなくても疑問に感じた人の投稿されていました。

それに対し、たくさんのイギリス人からの回答が寄せられました。


質問:同じ汚れた水の中で洗ってすすいだお皿を使うというイギリスの習慣が信じられません。
泡がついたままお風呂をでるような感覚なのでしょうか?

回答の一部を抜粋してご紹介しますが、意見が分かれていることが分かります

あらかじめ食器をすすぎ洗いしてから洗剤水で洗っているので、洗剤水は汚くなりません。
泡はお皿に跡をつけることなく流れて落ちます。
逆にすすいだりすると跡がついてまうようですよ。

こ、これはどうなのでしょうか?
よっぽどあとからお湯で洗い流した方がいいような感じがしませんか?
それとも「皿に跡がつかないような」成分でも入っているのでしょうか?

水で流しながら洗うと、洗剤が流れてしまって洗剤を使っている意味がなくなる。
イギリスの蛇口は、「お湯」と「水」に分かれているのですすぐことが難しいから。

蛇口の形状だけが問題ではないと思いますが・・・。

あなたのキッチンはちょっと時代遅れのスタイルなのでは?
最近の新しい家には食洗器が備わっているものが多いです(つまり、すすいでいます)。
新しいキッチンシンクを注文すると、すすぎもできるようにシンクが2つに分かれているものです。つまり「すすいでいますよ」ということですね。
時代遅れ扱いしなくても・・・笑。

たいていの洗剤メーカーは、すすぐことを奨励しています。
あなたのそのお知り合いは、あまり注意深くその説明を読んでいないかもしれませんね。質問している人の知り合いがプチ批判されています。
論点をすり替えた私の元ホストファミリーのようです・・・笑。

いつの時代の話をしているのでしょうか?
私が知っている誰もが、流し水できちんと食器をすすいでいますよ。
「時代遅れのスタイル」という人がいますが、誰もが新しい家に住んでいるわけではありませんよね?

「泡をすすぐかどうか」の話題からそれてしまう人も登場・・・。

私の祖母の洗い方は、まず、ためた洗剤水の中で食器をよく洗い、それを水切りに置きます。
そしてシンクにお湯をためてその中ですすいでいました。
今、私の家の食洗器が今壊れてしまっているので、祖母のやり方を参考にして手洗いをしています。
その方法は、洗剤水で食器を洗って水きりに置くところまでは一緒なのですが、その後、沸騰したお湯を上からかけています。
布巾にばい菌が繁殖しているかもしれないので、布巾で食器は拭きません。

これは徹底していますよね。
菌が潜んでいるのは水なのか布巾なのか・・・?
でも、この人は「泡は洗い流す派」ということですね。

私も、私が知っている英国へ移住した人たちもこの習慣には驚いています。
これはおそらくお湯の節約のためなのではないでしょうか?
とは言っても、これまでに洗剤が原因で大きな病気をした人を見たことがありません。
個人的には「洗い流さない派」の人は「Ecover(エコベール)」を使ってほしいですね。
イギリス人ってすすぎませんよね。
もし私の母がこんな洗い方をしているところを見つけたら、私の腕を切り落としてしまうかもしれません。
私は食洗器を持っていませんが、ちゃんとすすいでいます。
ついでに言うなら、洗った後、布巾で拭くのもしていません。
なぜなら水きりに立てておけば自然に乾いてしまうからです。
皆さん本当に神経質ですね!
お皿が良くすすがれていないから病気になった人なんて聞いたことがありませんよね?
プレートについた食べ物が落ちているのだから何も問題ないはずす。
食器がどれだけきれいになったかと考えたり実行していることに時間を費やすならもっと他に解決しなくてはいけない問題があるのではりませんか?
すすがないのは悪い習慣だと思います。
多くの人が泡を残したままにしていると思います。
すすがない私の友人は、ただ単にそのように育ってきただけなんだと思います。
彼らはそういった知識を見につるべきだと思います。
水を節約するためだと主張している人もいますが、水を節約するために健康を損なうのは嫌です。
私はイギリスに数年間滞在している米国出身者です。
私もこの習慣に気づいています。
多くの洗剤は、比較的新しい成分でつくられているため、長期間その成分にさらされるとどのような影響を受けるのかはまだ分かっていません。
私は食器をすすぎません。
その方が、食器に布巾で拭いたあとが残ったりしません。
洗剤水に入れる前に食器をちょっとすすいだり、汚れを拭きとっておけば洗剤水自体が汚くなることはありません。
もちろん、汚れが少ないものから洗います。
それで汚れが落ちないようだったら、もう一度薄い洗剤数をつくって洗います。

最初にすすぐなら、それを後に持ってきてもいいのでは・・・とも思いますが。

スコットランドに住んでいますが、こちらでも皆さん泡を流さないですね。
最初はその人だけなのかと思っていましたが、これが英国全体のスタンダードだということを知りました。
「泡を流さなくても大丈夫」というのは、「歯磨きをしてもすすがない」「体を洗っても泡を流さない」と同じことです。
その泡には、落とした「汚れ」が入っていますよね?
食洗器も洗濯機も「すすぎ」のサイクルがちゃんとプログラムされています。
きちんとすすいだ方がいいですよ。
科学者だった私の祖父も「すすぎ」は重要だと言っていました。
これは、その問題に対する教育不足だとも。
アメリカの洗剤には「食べないでください」「誤って口にした場合、直ちに毒物管理センターにしてください」などといった文言が印刷されています。
ちきんとすすがれていない食器から食べるべきではないと思います。
アメリカからイギリスに嫁いできました。
イギリスの皿をすすぎない奇妙な(そして不健康な)習慣に戸惑いました。
私はイギリス人ですが、「すすがない」習慣が信じられません。
これはイギリスだけでなく、オーストラリアでも見られます。
洗剤にはホルムアルデヒドのような成分が含まれているものあります。
私はそういった成分を少量でも体に入れたいとは思いません。
イギリスのとある洗剤のCMで、新商品を紹介していました。
その内容は「すすぎが必要ない洗剤」というもの。
私の家族はさっそくその商品を購入して使ってみましたが、結局、「きちんとすすぐ」ことに戻しました。
イギリス人と結婚しましたが、彼も彼の親せきも、私の友達も、みんなすすぎません。
主人は「少しの洗剤なんだから殺しはしないよ」といいますが、気持ち悪いです!

 

 

おわりに

考え方の違いといったらそれまでですが、イギリス人はそこまで神経質ではないようです。
手を洗うことの大切さはもちろん知っています。
ハンドウォッシュの種類も多いですし。

でも、外から帰ったら全員が手を洗うわけではありませんし、レストランでもおしぼりは出てきません。

何の疑問も感じないで育ってきている人もたくさんいますから、それが文化と考えるしかないと思います。

それでもイギリス人はピンピンしています。
日本人よりもタフですから・・・。